はあ。
また直前になって、行きたくない病に罹ってしまう。
一人で海外に出る前に必ず罹るこの病気。
以前からある、事故や旅行者を狙った犯罪に加え、
最近では、拉致やら殺人やらのニュースも多い。
安宿の屋上から見る夕日や、喧騒に身を包まれる高揚感、
まだ見ぬ人々との出会いは、そらもう魅力的なわけだけど。
いろんな人と、いろんな偶然に生かされて、
たまたま毎回、無事に帰ってこれたようなものだから、
やっぱり不安は拭えないのです。
だから行くなと止める周囲を、
ぜんぜん大丈夫っスって笑顔でかわす僕自身が。
誰よりいちばん、行きたくないわけなのです。。。
ありくんの結婚が決まった、去年の12月の日記から。
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入学式の後の初登校。
アルファ館の前でぽつんと座るタータンチェックのヤサオトコ。
同じニオイを感じてナンパしてからのつきあい。
でも、そっからの成長がすごかった。
人に優しく、優しすぎ、常にまわりの意見を尊重してたありくん。
いつからだろう。
自分の進路を決めるころには、自分の生き様をしっかり描いてた。
あのヘナヘナした笑顔のくせに、弟よりも背が低いくせに、そして未だ声変わりしてないくせに。
物事に対するこだわりと、自分に対する頑固さをちゃんと蓄えてた。
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入学当初は、僕らの間で間違いなく一番コドモだったはずの彼だから。
いろいろ心配もしたけれど。(特にオンナノコ関係で。)
今は間違いなく、僕や大輔なんぞより、ちゃんとした大人のオトコになっている。
そんなありくんに子供が産まれた。
彼については尊敬こそすれ。
もう心配もする必要もないから、これからは子供の心配をしてやろう。
彼に似て、強く優しい人になったらいい。
いやしかし。
問い詰めたら、やっぱり結婚するまで娘のムダ毛処理はありくんがするつもりらしい。
やっぱりあたまおかしい。
日本で取りやすいものは日本で取るべし。
ということで、各大使館を回る。
ベトナムビザは優等生。
なんと当日発給。しかも申請から取得までものの10分程度。
マルチプルで15000円。
代々木公園駅から歩いて10分くらいです。
インドビザは至第点。
なぜか麹町のあの大使館が改装中で、利用できません。
JOCという会社がすべての申請を受け付けるという独占契約に、
黒いカネの流れを感じます。
翌日発給。マルチプルで1950円。大塚の近く。
イランビザはもうだめだ。
今年の8月から在日本の大使館では、イラン国内からの招聘状が
必要になりました。知らずに行って、受付イラン人と喧嘩してしまった。。
面倒くさいけど、インドなどで取りましょう。
ちなみに、白金の大使館、建て直してかっこよく生まれ変わってました。
もう金輪際、行ってあげないけど。
うむちゃくちゃくと旅の準備を整えるにつれて、
だんだん行きたくなくなってきた。
はやく旅先でタバコが吸いたい。
僕の目の前にある目標は、ただ、それだけ。
中国
ベトナム
ラオス
タイ
ミャンマー
ネパール
インド
バングラディッシュ
スリランカ
パキスタン
イラン
トルコ
西へ。ひたすら西へ。
旅に出たい。
お待たせしました。
とうとう。辞職いたしました。退社っす。
会うたびに、まだ続いてるの?て
びっくりされてた僕ですが。
友達にしてみれば、
親にしてみれば、
よくぞここまで続けてきたと。
その方がびっくりされてる様ですが。。。
働く。
しかもひとつのことを続ける。
ってことが、本当に不得手なこの僕が。
2年半も同じ事を続けたってことは、
周りにとっても、僕にとってみても、
びっくりな出来事ですが。
さもありなん。
あたりまえのように、10月末で退社いたしました。
閉店っす。
新しい仕事に関しては、
転職活動なんてしたくないので。
なぜだか、こんな僕を引き受けてくれるって言ってた会社に
決めちゃったのだけれども。
もちろん、すぐにははじめる気はないです。
繁忙期には、それこそ分刻みのスケジュールを
恐ろしいプレッシャーのなかでこなしてきた僕にとって。
これはひとつの充電期間。
ちょっとお暇を頂いて。
4月くらいから始めようかなと。
って。まあ流行のニートを少し経験。
でもまあ、次の職が決まってしまってるので、
ある意味ニートの本懐はわからずじまいか。。。
その辺り、冒険できないちっちゃな僕。
とにかくゆっくりしてみたいと思います。
自称社会人のみなさま。
実は相当うらやましいでしょー。
でも、直接的にも間接的にも。
初社会人の僕を助けていただいた方々。
そしてご迷惑をかけた皆様。
今日まで本当にありがとうございました。
僕は卒業いたします。うふ。
よいことをした人は、幸せになる。
わるいことをした人は、そのつけがくる。
わるいことばっかりしてる僕だけど。
僕はそれを信じてる。信じたい。
母方のおばあちゃん。
おじいちゃんに先立たれ。
身体も言うことをきかず。
精神的にも弱りはててる。
母親達兄弟は、少しでもおばあちゃんが楽になれればと。
みんながみんな、がんばっている。
それでもおばあちゃん自身が、つらく苦しいのは。
どうしてなんだろう。
一番幸せになるべき人が、そうなれないのは。
それは、自分が幸せになれないのよりも、よりももっと。
納得できない。
そういう悔しいことが世の中にはあるんだ。
大事なもの。
大切な人。
一度失うと、もう取り戻せない。
自分でもなぜだかわからないけど。
それを。失くす。
親しい人の死に直面したら、どうしますか。
それが例えば、親とか子とか、家族だったら。
それを仮に止められるとしたら、どうしますか。
いくら払いますか。
それとも自分の命の引き換えちゃいますか。
それが例えば恋人だったら。
それが例えば友達だったら。
それが例えば、ただの知り合いだったら。
それが例えば、会ったことのない、他の国の人だったら。
それが例えば、あなたと同じ日本人だったら。
僕らの住む世界には、生と同じように死がありふれているのだけれど。
病気だったり、事故だったり、空腹だったり、殺されたりして。
毎日毎日、あたりまえに、人が死んでいくのだけれども。
それを見てみぬふりして、やりすごしているのは、
止めようともしないのは、
その影で、のほほんとして生きられるのは、
赤の他人を、自分の家族のように、あるいは友達のように、
救いたい人、救われるべき人だって想える想像力が働かないから。
そんななかで、赤の他人に起きる悲劇を、
ほんの少しだけど、垣間見る手段となるべき報道の。
それに携わる人が死んだ。
彼もそれを伝えることに、命を賭したのだと思う。
だけど、激動のフィリピンで。
他にもたくさんの人々が殺されているなかで。
あのカメラマンの死だけが、クローズアップされるのは、
同じ日本人というだけで、とりわけ多くの衝撃を与えられるのは、
さして面白くもない皮肉である。
大事なものと。そうでないもの。
大事だけど手放すべきもの。
大事じゃないけど、持たざるを得ないもの。
欲しがりだから。
全部いっぱい持てればいいけど。
全部いっぱい持てるわけじゃないから。
選ばなきゃいけないんだと思う。
誰だそれ。
とみなさまお思いでしょうが。
僕も今日まで知りませんでした。
ヨット乗る人で。単独無寄航で世界一周した人。
てまあ。ヨットなど怖すぎてあまり興味はないのですが。
その人の何気ない一言。
「辛いことはダメ。
どんなにがんばろうと、
辛さに耐えるのには限界がある。
我慢には限界があるから。」
はあ確かに。
楽しいことには限界がない。どんなに楽しくても死ぬことはない。
でも辛いことってやっぱり折れてしまう可能性を内包してる。
だから人は楽しいこと好きなんだなって。
やっぱり僕は。
がんばって楽しいこと追い求めたいんだなって。
するりと納得。
「あきらめることは決して悪いことではない。
僕は何度もあきらめてきたけど、投げ出したことはない。」
って。彼の言葉。
あきらめることと、投げ出すこと。
これに関しては、もうちょっとその。
再考する機会をつくろうと思う。