毎朝僕は学校にミニバスで通ってる。
ミニバスってのは、
ワゴン車を15人くらい乗れるように改造したおんぼろバス。
ちゃんと路線があって、でも人が集まらないと発車しない。
アパルトヘイト時代は黒人だけの乗り物だったらしいけど、
最近は一部の白人とカラードも乗るようになってる。
車中でも強盗には遭うのでさすがに日没後は使えないけど、
どこ行くにも結構便利。
パキ系のカラードはイスラミックな音楽を、
黒人の運転手ならアフリカンなブラックミュージック。
バスによってBGMが違うのだけど、
今朝、学校行く時、かっこいい音楽が聴けたので、
運転手に誰の曲かと聞いて見たら、
30ランドで売ってくれることに。
こりゃ即買いでしょ。ってことでCDを手にした僕。
さっき先生に聞いたら、
高くも安くもない適性価格だったらしい。
やばいいい買い物した。
ってことで、いまちょっと気分いいのです。
はやく帰って聴くのだー。
僕が行った事ある国は、人と比べたら少ない方なのだけど、
それでも、ほとんどの国で
何人もの「物乞い」と出会ってる気がする。
出会ってるとわざわざ書いたけれど、
たぶん僕はいつも無視してるんだと思う。
いろんなとこで考える振りしてきたけど、
やっぱりそれは振りなので、
答えなど出るわけない。
したがって、これもまた頭の中で
整理がつかないことのひとつ。
まあ、僕が「整理する」なんて
偉そうなこと言えた義理ではないだろうけど。
街に女の子の物乞いがいる。
なぜか、いつもひょんなところで出くわすので、
お互い見つけると、
からかったり、からかわれたりして、遊んでる。
たまに笑ってくれるんだけどかわいくないんだよね。
でも、目はつよい。かっこいい。
まあ、そんなこんなでも、心底考えの浅い僕は、
一度も彼女にお金とかあげることはなかったんだけど、
こないだね、その子がうた歌ってたのよ。友達と5、6人で。
ここでは、街角で
アフリカンなストリートパフォーマンスをやってるの。
男の子はアフリカンダンス。
女の子はゴスペル。
ふとさ、その子はちゃんと歌えるのだろうかと思って、
立ち止まって聴いてみることにしたのよ。
聴いてみるってことは、
つまり対価を支払うことを意味するんだけど、
なんか働いたらお金貰えるって知ってもらえるかなと、
そんな高尚なこと、勝手に考えて、
うたを聴いてみることにしたのよ。
唱が終わったらね、不覚にも子供達に囲まれてしまってね、
手元にあった小銭を差し出しても、
あたり前だけど、もっとってせがんできてね、
逃げるようにしてその場を離れたんだけど、
子供達にもみくちゃにされながらね、
その子探したんだけどね、その時に限ってね、
その子、僕に近づいてこなかった。
遠くから見てるだけだった。
そんとき最後にね、
なぜかぱったりとその子と会わなくなった。
街を歩く時は目で探してはいるんだけど、なぜか会えないの。
昨日友達がね、
その子が駅でシンナー吸ってたよって教えてくれた。
ここの子供達はなぜか、シンナー吸ってる。
自分で買ったのか、
バックにいるだろう物乞いの元締めが与えてるのか
僕にはよくわからんけど、みんなアンパン吸ってる。
「そんなの知ってるよ」って答えといた。
毎朝、通る道に両足がないおじいさんがいる。
小銭が入った紙コップを片手にいつも同じ場所に座ってる。
目が合うんだけど、
僕はいつもはにかんで笑顔作って目をそらす。
こんなこと書いてるけど、
所詮はそんな、僕なのです。
てか、一日の大半は自分のことしか考えてない僕なのです。
今日は風邪ひいた。。。
いや、たぶん、友達がちょっとしたことで関係が悪化し、
気づいたら僕も巻き込まれてたりしていて、
まあ、僕の立場的には中立。
というか当事者じゃないんだけど、
いろいろ考えさせられることもあり、なんだか大変。
てか、英語だけでしかコミュニケーションとれないので、
相手の気持ちを理解するのに逆に気をつかう。
てなことかどうかしらんけど、
結局一人になってしまった彼を見てると、
僕までへこんでしまう。
ってことで今日はテンション低し。低し。
みんな、一人一人、自分の舞台で生きてるのね。
「誰もが主役。」とはよく言ったもの。
それはそれで素晴らしくてさ、
みんなそれぞれキラリ輝いて欲しいもの。
けど、それが時として、しごく残酷に映ってしまうのは、
とてももの悲しく思えてしまうのは、
それはしょうがないことなのかね。
よくわからじ。
まあ、なんだか、みんなからのメールを見てると、
僕の見ぬ間に、悩んだりあぐねいたりしながらも、
それでも前に進んでる姿が見えたりして、
それが、やっぱり僕に力をくれたりもするのです。
トロトロと歩いていると、いつも悩む事がある。
なんでもいいんだけどね。
なんでもないことなんだけどね。
なにか行動をおこすときに、なにか動くときに、
ふとね、それは自分のためなのか、相手のためなのか、
悩む事がある。
自分の行動がさ、
一見、素適に見える、一見、いい人そうに見える、
その行動がさ、本当は誰のためなのか。
心のどっかで、いや、頭のどっかで計算しててさ、
どうしたら自分をよく見せられるか。
周りから見てね。どんな風に映るのかってのをさ、
大なり小なり考えていっつも行動してる気がする。
その悩みがね、ずっと考えてたのがね、
けど、最近、ちょっとづつ、ちょっとだけ、晴れた気がする。
わかんない時は、人を幸せにできるほうを選ぼう。と。
幸せにするとか、
またでかいこと言っちゃってるけどさ、
でも、アリガトウ。とか、トイレ行きたい。
って一言だって、
人を幸せにする力があると思うのよ。
だから、わかんなくなっちゃうときは、
その人が喜んでくれるほうを選んでいければいいと。
でも、きっと、
それで何かを失うときもあると思う。
そしたら、
かっこつけて、ばかなこと考えた僕を恨もう。
ということで昨日の続きを。
その夜、寝る前にふと気がついた。
バックパックがないことを。あ。ない。ない。
バックパックがなーいー。
コート盗られるだけならまだしも。
バックパックがないと日本に帰れないー。
ショック。
結局、保険を使わないと。。。めんどくさい。
けど、人に言わせると僕はラッキーボーイだそうな。
犯人が銃とかナイフとか持ってなかったこと。
声をかけたら逃げてくれたこと。
PCとかデジカメは助かったこと。
そして、警察がきてくれたこと。
韓国人は、なんで警察がくるのに90分もかかるんだ
って怒ってたけど、来てくれただけましだな。
知り合いが3日前に車盗まれてまだ警察こないし。
ってことで、強盗に入られたことよりも、
それに誰も驚かないことにびっくりしました。
よく行くお寿司屋さんの大将も、
「あー入られると気持ち悪いよね。」って
一言で、あとはお味噌汁をサービスしてくれた
だけだった。うーショック。
ってことで僕は未だに勉強してませぬ。。
昨日も友達の家で食べて飲んで、ウハウハだった。。
こんなんじゃだめー。
日本を出て、環境も変えて、それにも慣れて。
今度は僕自身が変わる番のようです。
でも問題は山積みに。
最近の僕は、肝心なとこでストイックになるようで、
このままだと大事なモノも失いそうです。
おとといあたり、とうとうやられてしまった。。。
ぐはー。
今僕はクレッグっていうサウスアフリカンと
フラットをシェアしてるんだけどね、
おととい家に帰ったらね、ドアの前のね、
鉄格子がね、グニャリって曲がっててね、
ドアがね、少し開いててね、電気はついてなくてね、
でも、誰か中にいてね、「クレッグ?」って
呼びかけても返事してくれなくてね。
やっと初めて、強盗が中にいるんだなってわかってね。
たまたま友達と一緒だったから、
外でしばし様子を伺ってたのね、そしたら隣の人が
窓から逃げてったよって教えてくれてね。
中にはいってみたらね、やっぱりあらされてたのさ。
こっちくるからには
2,3回は襲われると思ってたけど、
家は予想してなかったな。やっぱびっくり。
結局、僕のコートとクレッグのジャケット、
CDプレイヤーが拉致られた。。。
ラップトップとデジカメ達は床に散乱したまま。
あとちょっと帰るの遅かったらやられてた。
てか、その夜、クレッグは普通に出かけていって、
僕ひとり。。「同じ家に2回はこないよ」って
言ってくれたけど、ジョバグでは日本人旅行者、
5分間で2回襲われてるし。。。
ってことで、鉄格子もない普通のドアだけで、
僕は一人で寝ることに。。。
あーショック。
鉄格子ないって、まさに標的じゃん。。。
クレッグの残してくれた弾のない銃を右手に、
料理用のナイフを左手に、
風でドアが鳴るたびに、家の中を見回りにいく
僕なのでした。。
いや、久々に丸裸にされた気分です。
自分のふがいなさを実感した夜でした。