ふたを開けてみるまでもなく、くだらないものでできている。
僕らはその、クダラナイモノを大切に大切にするよう教えられて生きてきた。
そして僕らは大人になって、そのクダラナイモノのメッキがはがれないように気を遣いながら。
それが自分にとってさも大事なものだと思い込み、生きている。
ごくたまに。本当に大切なナニカを探し生きている人に出会う。
けど。そういう人にとっては、このくだらないものが、そのナニカを隠し、
覆っているこの世界は生きにくくてしようがないだろう。
僕はといえば。ごくたまに。そのクダラナイモノのほころびに気がつきながらも。
そのクダラナイモノを捨てる勇気もなく。
本当に大切なナニカを信じる強さもなく。
ほころびに目をつむりながら、指をくわえて毎日を生きるだけ。

