恋の初フライト。

知ってる人は知ってると思うけど。
僕は飛行機が嫌いです。

いや、大好きなのだけど、苦手です。
あの閉鎖空間に長時間閉じ込められるのが我慢ならない。

一方で、長時間のフライトの中においては、
隣の席の、あの子やこの子との出会いの場ともなりうるわけで。

上空1万3千フィートの恋。

的期待をこめていつも自分の座席を探すのですが、
生まれてこの方、何十回飛行機に乗ったかわかりませんが、
ただの一度もかわいい女の子が隣になった経験はなし。
ありそうでない。そんな連続が人生だったりもするのです。

ということで、バンコクからは台北トランジットの成田行き。
みんないろいろ言うけどチャイナエアーは意外としっかりしてます。

とはいえ飛行機。
苦手なのでバンコク出発時、1時間前、30分前、搭乗時と、
安定剤を3錠服用。なんとか無事に台北着。
台北からの搭乗時にも1錠服用。これで成田までもってくれるはず。

ということで、自分の席を探す僕。43A、43A、、、、、

そのとき僕の目に飛び込んできたものは。。

天使だった。
ツバサのない天使が飛行機に。しかも43Bに。
台北から乗り込んだ日本人。(憶測)
25歳(推定)
彼氏なし(希望的観測)
そして僕と恋に落ちる(妄想)

ああ。神様。誰でもよし。ブッダだろうが、アッラーだろうが。
ヤハウェだろうが、ガネーシャだろうが。いや、ガルーダだ。
とにかく、みんなありがとう。天使が僕に舞い降りた。

軽く会釈をし、席に着く僕。
二人の恋も離陸直前。
なにからはじめようか二人の歴史。
話しかけられるのを待っている(はずの)彼女の頬も赤く染まり。

最初の一言を話しかけようとした、その刹那。

フライ・トゥ・ザ・スカイ・ハーイ。。。。。
激しい睡魔。

遠のく意識の中で考えた。
。。あ。。。。クス。。リ。。。。

万一を考えて服用した安定剤。
安定剤だけに、睡眠薬と同じ効果ももたらしていて。
そう。飲んだら寝ちゃうんだった。。

意識が戻ったときにはすでに成田。
僕の天使はと言えば、飛行機から降りる列のはるか前方。
恋の天使にも、やはり後ろ髪はついておらず。

よだれを拭き拭きしながら、
ああ。とりあえず無事に帰ってきたんだなあと。
ぼーっとした頭で考えるのでした。

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