ナイトマーケットは観光地であるらしく、
日本人もチラホラ見かける。
彼氏 「なにイライラしてんの?」
彼女 「イライラなんかしてないよ!」
彼氏 「ほら、してるじゃん。」
彼女 「してないってば。」
ふふっ。ケンカだ。
一応断っておくが、決して僕は性格悪くない。
むしろ「いい人だね」って言われる事すら、たぶんある。
がしかし。カップルのケンカほどココロオドル瞬間もない。
しかも、このパターン。もはや手遅れなのだ。
オトコは論理的に考える。何が原因で機嫌を損ねたのか。
何ヶ月も前から上司に頼み込んでやっと手にした休日。
この数日の旅行をフルに楽しむためには(楽しませてあげるには)、
ケンカなんかしてる暇はない。
早いとこ原因をつきとめて、謝罪してしまうのが得策だ。
そして発する先ほどの問い。
「あなたは、なぜにイライラしておられるのですか?」
に対するオンナの答え。
「私はそもそもイライラなどしておりません。」
なぜ?という問いに対する答えになっていない。
こういう場合は2つに1つ。
1つには、自分で気づいて欲しいという願望。
旅行まで来るくらい大好きな彼氏たればこそ。
私のことをわかっててほしい。
思ってること、感じてること、理解して欲しい。
というかなり荒唐無稽な願望の現われ。
もう1つには、原因そのものを言いたくない願望。
これは上述のパターンよりもやや論理立てて物事を
考えられる女の子に見られるパターン。
原因はあるんだけど、男の子には永遠に理解できない
ひどく衝動的で感情的なもの。
従って、女の子にも説明の仕様がないのだ。
いずれにしても、事が起こったときには時すでに遅し。
覆水盆に返らず。そして女心は秋の空。
女の子の一度害した気分は、すぐには戻らない。
頭の中に『?』マークを抱きながら、いくら謝ったところで、
それが回復するのが、帰ってシャワー浴びた後なのか、
はたまた明日の朝目覚めたときになるのかの違いにしかならない。
かわいそうだが、この二人。
『今宵、仲良くナイトマーケット散策プラン in BKK』は、
後味の悪い思い出としてしか残らないのだ。
しかもそれを。彼氏は、彼女の所為だと思ってて。
彼女は、彼氏の所為だと思ってて。
もう最悪。
うふふのふ。。
そう思って慈愛(そして嘲笑)に満ちた目で見ていると。
女子「だってタカシくん、全然楽しそうじゃないんだもん。」
男子「? 楽しいよ。二人でこれたんだよ。それだけでいいよ。」
女子「ほんとに?」
男子「マジで。」
女子 微笑む。(そしてはにかむ)
男子 微笑む。(そして冷や汗)
僕の推察(そして期待)とは裏腹に、問題解決。
そして僕は一人。肩を落として帰路につくのでした。

